ごあいさつ
第32回日本夜尿症学会学術集会
会長: 望月 貴博
(医療法人 希望の森 成長発達クリニック)
第32回日本夜尿症学会学術集会学術集会会長のご指名を受け、令和3年7月23日(金)から24日(土)に大阪のドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)にて学術集会を開催させていただくことになりました。私が初めて夜尿症学会に参加したのは、医師4年目の豊川で津ケ谷正行先生の開催された第14回日本夜尿症学会(平成15年)の時でした。師匠の藤田敬之助に学会へ参加したいと伝えると、とても勉強になるので、ぜひ参加しなさいと背中を押されました。夜尿症を小児科の診療で診てもらえるということもあまり知られていなかった時代だと思います。夜尿症診療の重要さ、面白さをしり、学会から帰るや夜尿症の専門外来を立ち上げました。右も左もわからず始めた専門外来でしたが、学会に参加し学ぶことも多く、多くの先生方に指導を受けながら診療、学会活動に私自身取り組むことができました。この感謝の気持ちをもって学術集会運営に取り組んでまいります。
また、夜尿症には、腎泌尿器科的、内分泌的、心身症、発達症など様々な問題が隠れていることがあり、学会員も小児泌尿器系、小児腎臓、小児内分泌、心療内科など様々な診療科の先生が参加されています。医師だけでなく他の学校関連方々や臨床心理士など多くの職種の方に集まっていただき、議論、協力を得て、夜尿で悩む子供たちが、できるだけ早く夜尿を卒業し自信をもって朝を迎えることができるようになればと考えています。
今回の学術集会では、一般演題(口演)に加え、特別講演、教育講演、シンポジウムなどを企画しています。コロナ感染により学会のあり方も議論されておりますが、診療の向上、診療に取り組む人を増やすには、Face to Faceで討論を交わし、指導を受け、学ぶことのできる日本夜尿症学会学術集会の果たす役割は非常に大きいと思っています。感染対策のため大きめの会場でソーシャルディスタンスが確保できるように配慮し当日の運営についても感染対策も万全に対応いたします。
多くの会員の方、まだ夜尿症診療にかかわったことがない先生方や教育関係者の方々にも、本学術集会が実り多い学会となることを心から願い、その開催に向け、誠心誠意努力いたしたいと存じます。